大神神社で行われた感謝祭で
奉納される「三輪そうめん掛唄」
=8月30日、奈良県桜井市
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三輪そうめんの産地、奈良県桜井市の大神神社で30日、夏の商戦が一段落した販売業者や製造業者が感謝祭を開いた。今後の業界の発展も願い、そうめん作りを歌と踊りで表す「三輪そうめん掛唄」が奉納された。
かすりの着物に赤いたすき、前かけ姿の掛唄保存会メンバー約20人が、粉を練って延ばし、白い毛糸をそうめんに見立てて天日干しにする動きを演じた。保存会の会長中尾道子さん(82)は「来年もおいしいそうめんができますようにと祈って踊りました」と話した。
生産者でつくる奈良県三輪素麺工業協同組合理事長小西幸夫さん(72)は「天候などに恵まれ今年は好調だった。小麦粉など原材料や燃費高騰で来年は1割以上値上げせざるを得ないが、できるだけ抑えられるよう頑張ります」と語った。